てくすた

ピクスタ株式会社のエンジニア・デザイナーがつづるよもやまテクニカルブログです

ピクスタで530日間働いたインターン生の感想

はじめまして。ピクスタ株式会社開発部でインターンをしていた春山です。 ピクスタには2018年10月に入社し、かれこれ1年半くらいインターンとして働いていましたが、4月から新社会人として就業するにあたり、この春ピクスタを卒業することになりました。 卒業に伴い、これまでのインターン生活を振り返ってみたいと思います。

アウトライン

  • 開発サポート&採用チームとは
    • 誕生秘話
    • 業務内容
  • ピクスタでインターンをしてよかったこと
    • 自律自走する力がついた
    • 幅広い業務が経験できた
  • 時には挫折も
  • 今後について
    • 最後に

そもそも、なぜ私がピクスタでインターンをすることになったのか、について簡単にお話します。 大学3年生の夏、”インターンシップ”というものを知り、アルバイトとはちがう良さがあるのでは!となんとなく興味を持ち、その瞬間にwantedlyへ登録しました。 ご縁があってピクスタの「開発サポートチーム」の面接を受けることになり、業務内容を聞き「いろんな種類の仕事ができそう」というちょっとした好奇心から、同チームメンバーとして働くことになりました。

開発サポート&採用チームとは

私の所属する開発サポート&採用チーム(以下開発サポートチームと称する)は開発部長+学生インターン(現在は3名)で構成されています。 ちなみに、開発サポートは開発部所属ではありますが、チーム内にエンジニアはおらず、もちろん私もコードを1つも書いたことのない非エンジニアです。

誕生秘話

開発サポートチームは2017年頃、当時の開発部長の考えの元で誕生しました。 当時、開発部の規模が拡大していく一方で、開発部の総務的な役割が部長のみに集約されていたそうです。そのため、当時の部長は中長期的なことを考えるよりも、目の前の仕事をこなすだけで1日が終わっていました。そこで、作業内容を定型化してしまえば解決できると考え、開発サポートチームが発足しました。 また、採用チームができる以前は、エンジニアの採用業務は人事部に任せっきりでした。エンジニア転職市場が激化していく中で、このような状況にいくつか問題を抱えていましたが、採用業務の仕組化をすることで解決できると考え、開発部長直下で採用チームを作ることになりました。 そして、業務内容的に兼任できるということで開発サポート&採用チームとして立ち上げられました。

業務内容

このような背景から、実際に行っている業務は、「開発サポート業務」「開発部採用業務」の大きく2つに分けられます。 開発サポート業務は、コストの報告、請求書等の提出、開発部参加イベントの準備、その他、業務の幅は広く、他部署の方たちとかなり連携して行うことが多々あります。開発部の中の総務部、というイメージです。週次・月次の業務が多く、やり方を覚えさえすればインターン生でも問題なく進められます。(が、覚えるまでは苦労しました。)

開発部採用業務では、その名の通り開発部の採用のお手伝いをしています。 候補者の方たちとのやりとりや、面接官との日程調整、インターン生の応募対応などを行っています。簡単に言うと、開発部の中の人事部、というイメージです。 採用チームが誕生した背景から、エンジニア採用はエンジニアが介入し行うべきであるという認識があるため、人事部と分担してエンジニア採用業務を行っていました。

その中でも採用チームが力を入れていたのはスカウト業務です。 開発部長のレビューをもらいながらスカウトメールの作成を行っていました。 レビューでは、技術的知見のアドバイスや返信が来るための効果的な言い回しなどを指摘されていたため、書く度に学ぶことがありました。

前述したとおり、私は非エンジニアでエンジニア用語など全くわからない状態からこの業務を行ったため、やり始めは書いている時間よりも調べている時間のほうが長かったです。 入社3ヶ月目くらいからは、徐々にエンジニアに関する知識が増えていき、調べ物をする時間は減りましたが、毎日同じ数を書き続けることが難しいというスランプに陥りました。 「書ける日は書けるけど、書けない日は書けない!」 小説家と言わんばかりのコメントをしますが本当にこんな感じです。他の採用業務である日程調整等は受け身の業務であり、来たものをなる早で対応すればいいだけです。しかしスカウトメールはそうもいきません。書いても採用に繋がらないことは多々ありますし、返信すら来ない時期もありました。その度にアプローチの仕方を変えてみたり、開発部長と採用計画を見直すなど工夫をしました。問題に感じたことをすぐに相談・改善できる環境で仕事ができたことは今思うととても恵まれていたと思います。 それだけでなく、スカウト経由で内定承諾が決まったときは努力が報われたような気持ちになりました。内定に直接関わったわけではありませんが、新しく入ってくるメンバーを面談対応者と同じくらい心待ちにしていたりもしました。

ピクスタでインターンをしてよかったこと

自律自走する力がついた

ピクスタは、というより、このチームは、思っている以上に自由に仕事ができる環境でした。(自由というよりは、”放任”(いい意味)のほうが合っているかもしれません) 自由であることは時に自走力を伸ばし、自身の成長に繋がります。 開発サポートチームの業務の進め方としては、だいたい開発部長からゴールを提示され、それを達成するまでの”道のり”はなんでもいいよ(なんでもよくはないけど)、という感じでした。この”道のり”に関してはだいたい「esaを読めばわかる」と言われていました。今の私からすると、esaほど簡潔にまとまっているものはない!と思うのですが、かつての私はesaを読んでもよくわからないことが多かったです。 「esaを読めば誰でもできるのに、どうしてできないの?」と思われるのが嫌で、全部ひとりで解決しようとしていました。 当時のメンバーや開発部長に聞けば一瞬で解決できそうなことも、30分(下手したら1時間)くらい1人で格闘していたこともあります。 時間は有限なので考える時間に充てるのは無駄かもしれないのですが、時間はかかっても自分で考えていくことを通じて私は成長したのだと思います。多少回り道にはなっても自力で解決しようという気持ちで仕事をする経験はインターンだからこそ得られたものだと思います。

幅広い業務経験ができた

また、業務上たくさんの部署のメンバーと関われたり、幅広い業務経験をさせていただい たことも貴重な経験でした。 採用業務では主に人事部と、開発サポート業務では開発部のメンバーそれぞれや経理部の方たちにたくさん助けていただきました。

個人的にhttps://www.pixtastock.com/の翻訳業務に携わっており、開発サポート業務とは全く異なる角度で業務ができました。開発サポート業務は言ってしまえば裏方の業務で、PIXTAサービスに直接貢献できるような業務ではありません。そのせいか、翻訳業務を行うまで、ピクスタのサービスに対してはあまり詳しくありませんでした。しかし、翻訳業務を始めたことでPIXTAサービスの内容を知ることができ、開発サポート業務へ活かすこともできました。

インターンだからといって業務の幅を限定せずにたくさんの挑戦をさせてくれたことが私のインターン生活でとても恵まれていたことでした。 私は他社の長期インターンを経験したことがないため、上記のような業務を経験させていただいたことがどれだけすごいことなのか比較はできませんが、おそらくすごいことだと感じています。

時には挫折も

もちろん、インターンをしていて順風満帆だったわけではありません。 一通り採用業務に慣れた2019年3月、3人いた開発サポートチームが私1人になってしまいました。このころの私の状態として

採用業務:できると言える
開発サポート業務:引継ぎとして業務を教わったが実践していない
プライベート:就活

という状態でした。採用業務をやらなくてはいけないのに、サポート業務が終わらないということも度々経験しました。 さらに、業務中に自分だけでは解決できないことが出てきてしまい、卒業した元開発サポートメンバーへヘルプのDMを送ったこともあります。幸いにも丁寧に教えてもらえたことで事なきを得たのですが、自分ができるようにならなきゃいけないという責任感が芽生えた時期でした。 このような経験を経て、今はできる限り細かく引継ぎをしようと思い、口頭で引継ぎを行う+できるだけ丁寧なesaを書くようにしました。

ですが、正直なところ引継ぎは大変です。そのうえ、私は人に何かを教える/伝えるということがとても苦手なので、なおさら大変でした。 過去私に直接業務を教えてくれた人は元開発サポートメンバーか開発部長でした。彼らは(私がいうのもあれですが)すごく言語化が上手で、だいたいのことは一度聞けば理解できました。私もそうなりたいと思ったのですが、あまりにも言語化が下手で、そのギャップに落ち込んだ時もありました。 後輩に業務を教えているときに、よく「ちょっと待ってね」と言って説明を中断させ言い回しを考えてしまうことが多かったからです。 業務引継ぎの前にメモなどで伝えたいことを記入しておくようにしたら多少は改善したのですが、それでもまだ苦手だといえます。 ただ、インターンを通じて自分の苦手なことに気づけたことは私にとって大きな学びでした。そして、人に業務を教えるという経験ができてとてもよかったです。

今後について

冒頭でピクスタを卒業し、4月から新卒で就業すると書きました。これは声を大にして言いますが、ピクスタが嫌で他の会社にいくわけではありません。 私には大学2年生くらいから漠然とチャレンジしたい業界が存在していました。 これは残念ながらピクスタで叶えることはできません。 ピクスタでの仕事は楽しかったし、ピクスタに入社すると心に決めていたらそこでできたことはたくさんあったと思います。それだけ挑戦させてくれる会社なので。 でも私は今ある環境でやれることを探すのではなく、やってみたい環境に挑戦しに行くと決めました。

最後に

私はピクスタでインターンができて良かったです。 というより、インターン先がピクスタで良かったです。 時には学業との両立が大変だったこともありました。ですが、この経験を通して落ち着いて考える力や責任感などが生まれ、人に教えるという貴重な経験もできました。 ピクスタで働いて得られたものはたくさんあります。次の環境でどのように役立つかはまだわかりませんが、必ず活きると思っています。 「これだけ頑張ったんだぞ!」と少しだけ胸を張っていきたいです。

もし開発サポートという職種に興味を持っていただけたのであればぜひ応募してみてください。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。