こんにちは、PIXTA開発部エンジニアの高橋と申しますm(__)m 最近ボルダリングにハマりすぎて、膝小僧と腕が小学生ばりに傷だらけになってます。。。(でもやめられない!)
今回は昨年の10月頃から新しくエンジニア内で試験的に始まった「問題解決能力を高める会」について話したいと思います!
いきなり、「問題解決能力を高める会」が始まったと言われて、読者の皆さんは以下のような疑問をお持ちになったのではないでしょうか?
- それってなに?(What)
- なんでやってるの?(Why)
- どうやってるの?(How)
ということでこのブログの前半では、まずは上記の疑問に答えながら、「問題解決能力を高める会」について皆さんに紹介できればと思います。 そして、後半は「問題解決能力を高める会」によって実際にエンジニアとしての日々のタスクをこなす時に、
- 何を意識するようになったか?
- 仕事の進め方がどう変わったか?
についても話したいと思います。少しの間ですが、よかったらお付き合いいただければと思います。何卒、よろしくお願いいたしますm(__)m
tadamichi / PIXTA(ピクスタ)
「問題解決能力を高める会」について
◯それってなに?(What)
まず、「問題解決能力を高める会」とは、、、
そのままですが「問題解決能力」を高めるための会です!(バーン)・・・以上です!!(ババーン)・・・・
すいません、もう少し説明を足しますm(__)m
「問題解決能力を高める会」自体の説明はまさに上記の通りなのですが、ここでいう「問題解決能力」とは、「ある状況から、そこにある問題を特定し、その原因を分解し、筋道を立てて解決策を考え出す能力」のことです。 この「ある状況」には具体的で単純なレベルのものから、抽象的で複雑なレベルのものまでいろいろありますが、日常的にみなさんもレベルが異なる様々な状況に直面していることと思います。
例えば、具体的なレベルでいうと、
- 「出先でジュースが飲みたくなって自販機を見つけたけど財布には90円しかなくて買えない!」
- 「30分後に渋谷で人と待ち合わせしているけど、調べたところ電車だと間に合いそうにない!」
- 「スマホの充電がすぐになくなってしまう!」
といった状況から、より抽象的になると、
- 「やりたいことが見つからない!」
- 「彼女ができない!」
- 「お金が貯まらない!」
といった状況などです。これらの状況に対して、皆さんも問題は何かを特定して、原因を探り、解決策を考え出したりしてきたと思います。より抽象的な状況になるほど問題が特定しづらく、原因と思われるものがたくさん出てきて、適切な解決策を導き出すのが難しくなると言えます。
◯なんでやってるの?(Why)
「問題解決能力を高める会」が始まった理由としては主に以下の2つのことがあげられます。
・日々の業務において、より抽象的な問題を解決する能力を養うため
PIXTAでは日々のタスクをチケット化して、担当者を決めて消化していくという形でタスクの管理を行っています。このチケットには細かなバグの修正から機能追加まで大小問わず様々なものがあり、その具体抽象のレベルも様々です。前述した通り、抽象的な問題ほど解決するまでに考えるべきことが多く難易度が高くなるため、よりスピーディにチケットを進めるにはプログラミングスキルだけでなく、問題解決能力も高める必要があると言えます。
・組織の拡大やサイトの拡大に伴い、さらにより抽象的な問題に対処する場面が増えてきており、それに対処できる人を育成する必要が出てきたから
上記のチケット業務よりもさらに抽象的で大きな領域になると、どうやってプロジェクトを進めていくかとか、チームを動かしていくかという問題になってきます。それらは組織の拡大やサイトの拡大と共に増えていくと言えます。よって、そういった日々のチケットレベルよりもさらに抽象的な問題に対応できる人を増やしていく必要があると言えます。
◯どうやってるの?(How)
「問題解決能力を高める会」は「理解編」と「訓練編」の2パートに別れています。
「理解編」では問題解決の手法を学んで理解するパートとして、以下の「考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則(ダイアモンド社)」という書籍を教材に、1日1章ずつ各々で読んできて、毎朝30分ほどその章の内容について会のメンバーで意見や感想を話し合いながら互いに理解を深め合うということを行っていきます。
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内容についてはざっくり言うと「ピラミッド構造」を意識して論理を組み立てることで多くの問題は解決しやすくなり、そのピラミッド構造の組み立て方などが具体的に書いてあるといった感じです。
「訓練編」は上記の「考える技術・書く技術」のワークブックを用いて「理解編」で学んだことを実際に使いながら問題解決能力を鍛えていくパートです。ワークブック内の演習問題を少し加工したものを2週間に1章ずつ各々で解き進め、2週間に1回集まり、自分なりの答えを発表し合いながら、意見を交わしていくことを通して、より問題解決の手法を理解・習得していくということを行っていきます。
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発表と意見交換の後は、その時に新たなに学んだことや気づき、感想を振り返りとして各々で社内チャットに残すことを行い、会の終了としています。
エンジニアリングへの影響
実は「問題解決能力を高める会」はまだ訓練編が現在進行中なのですが、途中の段階である今現在でも日々のエンジニアリングの業務で変わったことが個人的には2つほどあると思っています。
・人に説明するときにピラミッド構造を意識して話すようになった
個人的に僕自身、人に説明するのが苦手でまだまだ鍛錬が必要だなと感じているのですが、その中でも以前よりは、(ピラミッドの頂上である)結論を先に言って、(ピラミッドを順々に降りてくるように)その原因などを説明することを意識するようになり、少しずつ改善はされているかなと思えるようになりました。
・以前よりもチケットを自力でこなせるようになり、より抽象的な問題を任せてもらえるようになった
以前はあるチケットを進めていくときにどう進めていいのかわからず、先輩エンジニアに質問をしに行きまくったりペアプロをしてもらったりしながら、なんとか解決していました。しかし、最近は比較的自分で解決方法を筋道立てて考えることができるようになってきたと思います。また、より抽象度の高いチケットなども任せてもらえるようになり挑戦の機会が増えてきたように感じます。
今後について
「問題解決能力」はそう簡単に身につけられるものではないため、この会を通して学んだことをこれからも継続的に日々の業務等に用いながら、少しずつ習得していく必要があると感じています。
また、今回は試験的にエンジニア内のみで「問題解決能力を高める会」を行っていますが、PIXTAグループがより拡大・発展していくために、今後デザイナーやその他の部署など向けへもこの会をより洗練させたものが開催されることになっていくのではないかと思っています。
我こそは問題解決に自信があるという方、または自分もエンジニアリングのみならず問題解決能力を高めたいと思っている方、大募集中です!