近頃スライムに転生して魔王になりたい気分の id:necojackarc です。
本記事では、ピクスタで行われている SQL アンチパターン読書会について紹介します。
社内勉強会や社内読書会を開催したいと考えている方の参考になれば幸いです。
きっかけ
目的は会社全体の技術力向上です。
全員に知っておいてほしい内容だと感じた SQL アンチパターンを、どのようにすれば効率良く全員が学べるか考え、業務時間内での定期的に読書会を開催することにしました。
始め方
業務時間内での定期的な時間の確保となるので、調整が必要不可欠です。
また、全員分の本の確保も必要になります。
どちらについても、SQL アンチパターン読書会のメリットを共有し、合意を得ました。
というわけで、社内にはなかなかの冊数の SQL アンチパターンがあります。
進め方
毎週決まった時間を1時間(準備時間含む)確保して行っています。
具体的な進め方は以下のとおりです。
- 各自で課題の章を読み進める(20 - 30分)
- 4人程度のチームに別れ、読んだ内容についての議論を行う(20分程度)
- 各チームでの議論内容を共有する(ピクスタでは esa を利用しています)
工夫点
SQL アンチパターン読書会を始めるにあたって、以下の工夫を行いました。
- 監訳者による初回講演(動機づけ)
- 参加のための事前準備を一切なくす
- 英語チームを作る
- 少人数のチームに別れて議論を行う
監訳者による初回講演(動機づけ)
「なぜこの本を読むと良いのか」や「どんな本でなにが面白いのか」というのがわかっていると、モチベーションが高まります。
そこで初回は監訳者である @t_wada さんに1時間の講演をお願いしました。
これは効果テキメンで、講演後は「読書会めっちゃ楽しみ」や「早く読みたい」という声があがりました。
また、たくさん買った本にもサインをしていただきました。
参加のための事前準備を一切なくす
なるべく多くのメンバーが意欲的に継続して参加し続けないと意味がないため、参加のためのハードルを可能な限り引き下げました。
本も経費で購入していますし、当日は「会議室に行くだけ」の状態にしています。
これは本自体の特徴になるのですが、SQL アンチパターンは各章を独立して読み進めることが可能です。
そのため、途中参加の場合ですら、事前準備は必要ありません。
英語チームを作る
ピクスタには海外出身のエンジニアやベトナムラボがあり、英語をメイン言語として働くメンバーもいます。
本当の意味で全メンバーが参加できるよう、原著を読み進める英語チームも作りました。
少人数のチームに別れて議論を行う
知識の定着のためには経験や繰り返しが大事ということで、全員がアクティブに議論に参加できるよう、少人数チーム(1チーム4, 5人)に分かれて議論を行っています。
課題点
チーム分け
チームを固定にすべきかどうかや、不参加者が出た場合のチーム分けに少し苦労しています。
これについては、主催者が当日の状況を見て、さくっと分けるようにしています。
遠隔地との連携
具体的にはベトナムラボとの連携ですが、当初は Hangout を繋いで同じ時間で行っていました。
しかし、リモート会議自体の難しさもあり、あまり連携するメリットを得られませんでした。
遠隔地は独立して運用していく方式を取るべきかなと感じています。
また、そのためには現地で開催に協力してくれるメンバーが必須です。
まとめ
ピクスタでは社内読書会を効果的なものにするため、
- 動機づけ
- 参加しやすさ
- アクティブな参加形式
を意識した運用を行っています。
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