今季のオススメアニメを教えてほしい id:necojackarc です。
本記事では新規事業 fotowa での React や Redux の活用事例をご紹介します。 加えて、どういったケースで、なぜそれらを採用したのかについてもお話します。
React や Redux の導入を考えている方の参考になれば幸いです。
fotowa とは
fotowa はプロの出張撮影フォトグラファーを簡単予約できるサービスです。代表的な利用シーンとしては、七五三やお宮参り、結婚式や誕生日などがあります。撮影事例はこちらをご覧ください。
サービス開始から1年未満で最大月間撮影件数300件を超えた、成長中のピクスタの新規事業です。
React や Redux の活用事例
そんな新規事業の fotowa では、UX が重要になる一部の機能を、React や Redux を利用した SPA として提供しています。
例えば、前回の記事で紹介した、写真のオンライン納品機能では React を利用しています。
また、フォトグラファーが撮影可能な場所や時間を登録するスケジュール登録機能では React と Redux を利用しています。
採用ケースとその理由
どういったケースで採用したのかと、なぜそれらを採用したのかについてお話します。
React
基本的には「クライアントサイドの状態に応じて画面をレンダリングしたい」ケースで採用しています。
こういったケースでは、素の JavaScript や jQuery では大変になることが多いです。
素の JavaScript や jQuery は「イベントをトリガーに見た目を直接変更する」ことは非常に得意です。しかし、見た目を直接変更するイベントが多岐に渡った場合、現在の状態と見た目の整合性を取ることが難しくなります。
もちろん、素の JavaScript や jQuery でも、クライアントサイドの状態に応じて画面に反映するというコードを書くことはできますが、餅は餅屋、それを専門とするライブラリを導入するほうが効率的です。
そこで、fotowa では、こういった状態に応じたレンダリングが必要なケースで React を採用しています。
大まかな採用理由は、次の2つです。
- 状態に応じた画面のレンダリングの容易さ
- 学習コストの低さ
状態に応じた画面のレンダリングの容易さ
まさに実現したいことである、「クライアントサイドの状態に応じて画面をレンダリングする」ためのライブラリが React です。
そのため、非常に簡単にこれを実現することができます。
また、流儀に従って書くと、構造がシンプルになり、保守や追加改修も容易になります。
学習コストの低さ
公式のチュートリアルが簡潔でわかりやすく、短時間で全体像をつかむことができます。
新しい概念は登場するものの、直感的に理解しづらい記法はほとんどありません。
実際、デザイナーさんとの協業においても、簡単なサポートのみで問題なく作業を進めてもらうことができました。
加えて、人気が高いライブラリですので、検索をすれば様々な情報が出てきます。
React の原則や考え方を一通り理解し、公式のチュートリアルを一周すれば、あとはすぐに調べながら開発を進めることができます。
Redux
React は基本的には画面のレンダリングライブラリであるため、状態の管理は専門外です。
そのため、扱う状態が複雑化してくると、途端に状態管理が大変になってきます。
そこで fotowa では、複雑な状態管理が必要なケースにおいて、Redux を利用しています。
大まかな採用理由は、次の2つです。
- React との連携が容易
- 複雑な状態管理が得意
React との連携が容易
React Redux を利用することで、React との連携が容易に可能です。
複雑な状態管理が得意
ここが Redux 最大のメリットであり、かつ大きなデメリットでもある部分です。
複雑な状態をわかりやすく管理するために、様々な制約を Redux は導入します。 この非常に厳しい制約によって、コードベースの肥大化や複雑化を防ぐことができます。
一方で、この制約が足かせになる場合もあるため、導入すべき箇所の見極めは慎重に行う必要があります。
実際、fotowa での Redux 採用事例はまだ少ないです。 先程紹介したスケジュール登録機能がその数少ない採用事例です。
こういった複雑な機能では、Redux の力が遺憾なく発揮され、改修や機能追加を容易にしてくれます。
導入前には、以下の記事に目を通しておくと良いと思います。
まとめ
fotowa では、UX が重要になる一部機能を React や Redux を利用した SPA として提供しています。
React は「クライアントサイドの状態に応じて画面をレンダリングする」必要があるときに、Redux は「クライアントサイドで複雑な状態を管理する」必要があるときに採用しています。
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みーんななかよくプレイしましょう!
✋( ͡° ͜ʖ ͡° )アッシェンテ!!