この記事は PIXTA Advent Calendar 2017 の13日目の記事です。
カナダのトロントからリモートワークをしている id:necojackarc です。
本記事では、トロントからのリモートワークをどのように行っているのか、どういったことに考慮する必要があるかなどを簡単にご紹介します。
TL;DR
「ピクスタってトロントからリモートワークしてる人居るんだ」
と思ってもらうのが、この記事の本当の狙いです。
冒頭にそれっぽく記事の紹介をしていますが、特別なことは何もしていません! つまり「意外とこの距離でのリモートワークもどうにかなるよ」というお話です!
背景
「ワーホリでカナダ行ってきますっ!ばいちー!」
……。
…………。
と、伝えたところ、色々あって、カナダからリモートで働くことになりました。
ピクスタでは、リモートワークを行っている方は何人かいらっしゃるのですが(例えば、北海道からリモートワークをしているデザイナーの方が居ます)、エンジニアのリモートワーク、しかも時差がほぼ半日もある距離でのリモートワークの事例はありませんでした。
そのため、現在も PDCA サイクルを回しながら運用をしています。
働き方
基本的にはトロントでの夜に、自宅から働いています。 語学学校に通っているため、1日の労働時間はかなりフレキシブルです。
特に用事がない日は、大体以下のような生活を送っています。
自由の部分は、ダラダラしていたり、勉強していたり、働いていたりします。
考慮が必要な点
想像通りかもしれませんが、考慮が必要なのは以下の2点です。
- 時差
- コミュニケーション
時差
トロントと日本の時差は、夏時間で13時間、通常時間で14時間と、半日以上違います。
具体的には、日本の朝10時がトロントでの夜8時、または9時となります。 そのため、ミーティングを開こうと思ったら、確実にどちらかが業務時間外、となってしまいます。
こちらに関しては、日本の朝10-12時にミーティングを設定するようにお願いしています。 また、ミーティングの回数は、基本的には週1回のみとし、どちらの負担も減らすようにしています。
コミュニケーション
定期的なミーティングなどは、上記のようにお互い都合の良い時間を決めてしまえば、案外問題なく回ります。しかし、同僚にちょっと気軽に相談したいケースでは、当然これまでのようにはいきません。
こちらの問題は、おそらく全てのリモートワークについてまわる問題であり、既に様々な解決策があります。
例えば、ピクスタの海外支店では、常時 Google Hangout をつないでいます。 ただ、こちらはオフィス間同士でのみうまくいく方法かなと思います。
リモートでの出勤時にビデオ通話を起動する、としている会社もあると思いますが、時差がありすぎてうまくいく時間が短いこと、自分たちの働き方にあまりフィットしていないことから、採用はしていません。
では、具体的にどうしているかといいますと、至ってシンプルです。
まずはテキストベースで相談する
大抵の相談事は、テキストベースで問題がないケースが多く、チャットのみで済むことが多いです。 当然、口頭のほうが早かったり楽だったりしますが、大きな問題は感じていません。
ただ、しっかりとした議論が必要なケースでは、お互いが合う時間を探し、ビデオ通話を繋ぐようにしています。おそらく皆さんご存知だと思いますが、テキストベースでの議論はなかなか苦労することが多いです。
特に結論を出すのが難しいものについてはこれが顕著ですので、議論の先が見えないなと思ったら、早めにビデオ通話に切り替えるように意識しています。
チャットメッセージには TO/RE をつける
当然のことかもしれませんが、案外 TO/RE をつけずにメッセージが送られてるケースがままあります。 全員が同じ場所で同じ時間に働いてれば、見逃していても「そういえばアレってどうなってるっけ?」などのように話を切り出せますが、リモートワークで見逃しがあった場合、気づくのがかなり困難です。
そのため、見てほしいメッセージには必ず TO/RE をつけて、通知がいくように徹底しています。
また、現在ピクスタでは Chatwork を利用しているので、そちらのタスク機能を利用し、「絶対に見逃してほしくないものはタスク化する」ということも行っています。
2017月12月13日に発生したタイムリーな問題
ピクスタでは全社的に Chatwork を使っているのですが、本日より新 UI が適用されていました。 それに伴い、遠距離リモートワーク勢としては早速辛い問題が発生することとなりました……。
それは、
- どのチャットにタスクがあるかひと目でわからない
- 各チャット内の未読 TO/RE 件数がわからない
ことです。
まさにここで紹介したように、この両方の機能を活用して時差があってもメッセージをミスしないように工夫していたのですが、 ピンポイントにどちらの機能も消えてしまいました……タスクの方は一手間かければ出せますが、後者の方はもう知る手段がないですね……。
時差があるので、1つのチャットに未読 TO/RE が何件もあって、それが複数チャットにあるというケースがよくあるのですが、 その際に「このチャットには読んでいない自分宛てのメッセージが n 件ある」と確認し、見落とさないようにしていました。
まだ初日ですので、この影響がどこまで出るかは経過観察ですが、 リモートワークで便利に使ってると紹介した機能に関わる部分が早速消えてしまったので、念のためここで言及しておきます。
まとめ
語学学校に通っていることで、まとまった時間が取れないため大きなタスクを進めるのが難しいですが、それ以外は正直どうとでもなるというのが現在の印象です。
毎日決まった時間を確保できるのであれば、時差が半日ちょっとあってもリモートワークは可能だなと感じました。
インターネットの力はやはり凄いなと思いました。
おまけ
トロントになくて困っているモノは、
- 温泉
- 洗練された自宅風呂
- アニメ映画
- LiSA のライブ
の4つです!